豊臣兄弟 5・6話 信じる覚悟が未来を拓く
序章:桶狭間の後、秀吉が見た家康の器
桶狭間の戦いで今川義元を破った織田信長は、次なる目標を美濃攻略に定め、徳川家康と手を結んだ。家康はかつて今川の人質であったが、独立を果たし信長と盟を結ぶまでに成長していた。その経緯を探ろうとした豊臣秀吉は、猿芝居を打って本心を探るが、返ってきたのは「信長を信じるべし」という見当外れな言葉だった。それでもなお、魔に当てられたかのように秀吉は家康の器量と胆力を大したものだと感じ、深い尊敬の念を抱くのであった。
序章を読んで感じたこと

桶狭間の後、信長と家康、秀吉が並ぶと、何か特別な感じがするね。

立場は違うけど、三人が揃うと時代の節目を感じる。

家康の腹の内の見えなさが、少し印象的だった。

戦国の世では、手の内を明かすこと自体が危険だったのかもね。

次は美濃を攻めるために、小牧山へ移るんだね。

今度はどんな策が飛び出すのかな?
第1章:小牧山の御前試合
小牧山城に拠点を移した織田信長は、家中の士気を高めるため御前試合を催した。秀長は兄・秀吉の名を上げようと、秀吉のライバルである前田利家を出し抜くべく対戦相手に細工を施す。しかし策もむなしく、前田利家の圧倒的な武勇の前に敗北を喫する。裏工作が露見した秀吉と秀長であったが、信長はこれを咎めず、戦は刃を交える前から始まっているのだと説き、その才覚を評価する。そして二人に、美濃攻略の要となる鵜沼城の調略という重要な使命を命じるのであった。
第1章を読んで感じたこと

秀長の策も悪くなかったけど、前田利家の強さはやっぱり別格だったね。

力では敵わなくても、勝とうとする執念は信長にもきちんと見抜かれていたみたいだ。

戦は始まる前から決まっている、という言葉が重く響くね。

だからこそ、次は刃ではなく言葉で勝負する場面なんだ。

美濃を手に入れるには、鵜沼城を味方につけることが欠かせない。

鵜沼城主の心を動かすには、どんな手を打つべきなんだろう。

今度は、どんな策が飛び出すのか。ここが正念場だね。
第2章:虚実の調略、鵜沼城の決断
鵜沼城主・大沢次郎左衛門は、いかなる説得にも応じぬ難敵であった。そこで秀長は知り合いを使い、信長と大沢がすでに結託しているという噂を流し、稲葉城主・斎藤龍興との関係を揺さぶる。しかし策は露見し、捕らえられた知り合いが現れたことで嘘は見抜かれ、秀吉と秀長は斬りかかられてしまう。それでも秀吉は自らを人質に差し出す覚悟を示し、その熱意に心を動かされた大沢は信長との謁見を決意する。だが、従者の武器が見つかり、信長は大沢を始末するよう命じるのだった。
第2章を読んで感じたこと

嘘の噂を流して、相手を孤立させたんだね。

実際に斎藤龍興と仲が悪くなって、大沢の妻を人質に出せと迫られていた。

この時代、身内を人質にして忠誠を縛るのが当たり前だったんだよね。

そんな中で声をかけたのが秀吉。信長はそんなことをする人物ではないと、必死に訴えた。

信じたい思いと疑念がぶつかり合った末に、大沢は信長を選んだ。

それでも、こんな結末になるとは、秀吉も想像していなかったよね。
第3章:信長の疑心と秀長の奔走
秀長は大沢が謀反などするはずがないと庇うが、信長は真犯人を見つけよ、さもなくば秀長が大沢を斬れと命じる。必死の捜索の末、秀長は前田利家が従者の持ち物に毒付き苦無を忍ばせたと突き止める。だがそれは信長の仕組んだ策だった。弟の信勝を謀反の疑いで殺して以来、信長は人を信じられなくなっていた。大沢はそれだけ己が恐れられる存在であったことを誇り、秀長に詫びるのだった。
第3章を読んで感じたこと

信長の策と知った時、どうなるのか本当にハラハラしたよ。

うん。秀長は秀吉の命を救おうと必死だったね。

人質なのに、秀吉が信長と秀長を信じて堂々としていたのも印象的。

大沢の妻が病弱だと聞いて、『だから助けたい、強くなりたい』って語る場面も良かった。

あれで秀吉の人間味が伝わったよね。大沢の強さは妻のおかげだと認めるところも温かかった。
第4章:絆が導いた赦しの決断
秀吉が鵜沼城で人質となる中、信長から後任を打診された秀長はこれを拒む。秀吉は信長を信じて自ら人質となっており、秀長はその覚悟を思い、彼こそ織田家に必要な存在だと訴えた。さらに自らの命を差し出して大沢に斬られることを願う。しかし大沢は刃を向けず、髷を断って出家し、武士を捨てて赦しを請う。こうして鵜沼城は信長の手に落ち、二人の絆はより強くなった。
第4章を読んで感じたこと

人質騒動は本当に胸が締めつけられたね。寧々も直も、ただ気丈というより心配で感情を抑えきれない様子だったのが印象的だった。

うん。寧々は秀吉の身を案じて涙をにじませ、直も秀長を思って不安をぶつけていたよね。その姿がすごく人間らしかった。

秀長が命を差し出そうとする場面は覚悟を感じたけど、大沢が髷を断って出家した決断には驚いた。

本当に。あの心意気で無事に収まってほっとしたし、最後の秀吉の寧々へのプロポーズは心から感動したね。
学びと成長
桶狭間後に並び立つ信長・家康・秀吉の姿から時代の節目を感じた。家康の底知れなさ、利家の武勇、信長の疑心――強者たちに囲まれながらも、秀吉と秀長は策と覚悟で道を切り開いていく。虚実の調略や人質騒動を経て、信じることの重さと人の心を動かす難しさを学んだように思う。寧々や直の揺れる感情もまた人間らしさを映していた。試練の連続が、兄弟を一回り大きく成長させたと感じた。
最後に
策略と疑念、覚悟と情が複雑に絡み合いながらも、最後に残ったのは人を信じる心の強さだった。命を懸けた選択の積み重ねが、兄弟の絆をより深く結び直していく。戦国の荒波の中で揺れ動く感情が静かに胸に残り、彼らの次なる歩みを見届けたくなる余韻が、いつまでも心に灯り続ける。
絆は試練の数だけ強くなり、その信じる覚悟が未来を切り開く。

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