本・読書

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『世界99 下巻』感想・あらすじ(ネタバレあり)|「正しさ」に従う私と、それでも問い続ける世界

みんなが「良い人」として存在する世界は幸せなのだろうか。不満や痛みさえも、やがて“正しい形”へと整えられていく。誰もが穏やかで、誰も傷つけない。それなのに、なぜか息苦しさだけが残る。もしその優しさが、「考えること」や「感じること」と引き換え...
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本屋大賞2026予想、答え合わせしてみた。──1位は的中、でも“本屋大賞らしさ”は外れた

本屋大賞って、発表前も楽しいけれど、発表後の“答え合わせ”もまた面白い。「この作品、やっぱり強かった」「え、そこまで上がるの!?」「読みやすさより、そっちが来る年だったか……」予想していたからこそ、結果を見たときの驚きも大きい。そして何より...
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『世界99』上巻 感想・あらすじ(ネタバレあり)|分裂しながら生き延びる私と「本当の自分」を探す物語

『世界99』上巻 感想・あらすじ(ネタバレあり)|分裂しながら生き延びる私と「本当の自分」を探す物語もし、相手によって自分の性格を変えながら生きることが「弱さ」ではなく「生き延びるための術」だとしたら――。『世界99』上巻は、そんな苦しくも...
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『熟柿』あらすじ・感想|罪と母の愛が胸を打つ、切なくも希望のある物語

『熟柿』あらすじ・感想|罪と母の愛が胸を打つ、切なくも希望のある物語もし、たった一度の過ちで人生のすべてが変わってしまったら――。『熟柿』は、罪を背負ったひとりの母親が、それでも息子を想い、生き直そうともがき続ける物語です。読めば読むほど苦...
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本屋大賞2026予想ランキングTOP10【あらすじ付き】

本屋大賞2026予想ランキングTOP10【あらすじ付き】本屋大賞って、発表前がいちばん楽しい。「今年はどの本が来る?」「この一冊は上位に入る?」「いや、最後は“本屋大賞らしい本”が勝つのでは?」――そんなふうに、候補作を並べてあれこれ予想す...
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『PRIZE』感想|作家と編集者、なぜ“最高の理解者”はすれ違ったのか

『PRIZE』感想|作家と編集者、なぜ“最高の理解者”はすれ違ったのか直木賞を受賞したのに、作家はその栄誉を拒絶した。しかも理由は、「これは私の作品ではない」 という、あまりにも重い一言。『PRIZE』は、華やかな文学賞の裏側を描いた物語で...
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『殺し屋の営業術』感想|なぜ鳥井は死線の中で生きていると感じたのか

『殺し屋の営業術』感想|なぜ鳥井は死線の中で生きていると感じたのか死体の山の中で目を覚ました営業マン。彼は命乞いをする代わりに、自分の命を“商材”にして交渉を始めた。『殺し屋の営業術』は、そんな異常な状況から始まる物語だ。序章:無敗のトップ...
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踊り疲れて 感想編

踊り疲れて 感想編序章:自覚なき加害者たちへ失われた声と怒りの芽物語は「枯葉」と名乗る人物の内面から始まる。彼が想いを向けるのは、週刊誌の虚偽報道により芸能界から姿を消した伝説のアーティスト・奥田美月と、不倫報道をきっかけにSNSで激しい誹...
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『ありか』感想|「生まれてきてくれてありがとう」に涙する。支え合いのぬくもりが胸に残る物語

『ありか』感想|「生まれてきてくれてありがとう」に涙する。支え合いのぬくもりが胸に残る物語大切にしてほしい人に、大切にされない。その痛みを知っている人ほど、『ありか』は深く刺さる作品かもしれません。『ありか』は、シングルマザーの美空が、娘・...
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クスノキの番人 感想編

クスノキの番人 感想編序章:クスノキに託された念諦めの底で掴んだ罪直井玲斗は老舗和菓子屋の下請工場で働いていた。ホステスだった母の不倫によって生まれ、父の顔も知らず、母も小学生の頃に亡くしている。孤独な生い立ちは彼に人生への諦めを植えつけて...