小論文の書き方

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小論文はどう書く?

「小論文と聞くと、何を書いたらいいのか分からない」

「どうしても作文や感想文みたいになってしまう」

というお悩みを抱えた人がいるかもしれません。以前の私はそうでした。

しかし、自分の中である決まり事を見つけてからは小論文に対して苦がなく取り組めるようになり、今では得意分野となりました。

ここでは、小論文の書き方について一つ一つ丁寧に伝えていきたいと思います。

はじめに、文字数の決め方。

まず、決められた文字数に対して段落を割り当てます。よく言われているように小論文では、

1.序論(始まり)2.本論(続き)3.本論(変化)4.結論(まとめ)

といったように文章を構成していきます。

1000文字の小論文であれば、

1.序論(100文字)2.本論(400文字)3.本論(400文字)4.結論(100文字)

といったように最初に段落ごとの文字数を決めることから始めます。

本論の部分を多めにとることで自分の経験や考えを伝えることができるので、バランスがとれた文章になりやすいです。

道筋づくり、起承転結を意識する。

文字数を決めた後に考えてほしいのが、文章構成です。

「あれ?まだ文章を書かないの?」と思われるかもしれませんが、ここで道筋を考えておかないと早い段階で伝えたいことが終わってしまった。

思ったより長く書きすぎてしまって、後の文章が書きにくいということが起こってしまいます。

そのため、文章構成を考えることはとても重要になります。

それでは、どのように構成を考えるのかというと、

起承転結を意識して構成を組み立てていきます。

起承転結とは、文章を書いたりする際に、物事を簡潔にわかりやすく伝えられる手法の一つです。

簡単に起承転結を表すと、起(始まり)承(続き)転(変化)結(まとめ)といったように解釈することができます。

それでは、一つ一つ丁寧に見ていきましょう。

起)始まり、自分の意見や立場を主張する。

「起」では文章の最初の導入部分になります。ここの段落ではあなたの意見や立場を相手に伝えていきます。

例えば、「あなたは本を読むことについてどう思いますか?」

と提示された際に、私は本を読むことで人生を豊かにすることができると思います。

これがあなたの意見の前提となります。この意見について後の文章で詳しく説明していきます。

また、私は子供のころから、本を読むことが好きで大学時代には本屋でアルバイトをしていました。

これがあなたの立場になります。この後の文章では本が好きな立場から例題について詳しく説明していきます。

承)続き、経験から理由を掘り下げる。

「承」は「起」の続きを伝える部分です。

「起」の部分で主張した意見や立場から、内容を深堀して展開していきます。

そのため、先ほどの続きから書くと

「なぜ、本を読むことで人生を豊かにすることができるのか?」

また、「本が好きな人の立場から本を読むことについてどう思うか?」

ここでは自分の経験からその意見や立場になった理由を掘り下げていきます。

例えば、

「私は、仕事で悩んでいるときに自己啓発本を読みました。そこでは、新しい仕事に対する考え方や人生に対する価値観について書かれており、自分の価値観を見直すきっかけになりました。

また、

「私が本を好きになったきっかけは、子供のころに読んだ童話です。本の中で主人公は空を飛んだり、勇敢に強敵と戦うといったように現実では体験できないような経験を私に教えてくれます。

といったように、自分の経験から意見や立場になったきっかけを書いていきます。

転)変化、文章に深みを持たせる。

「転」は文章に変化を持たせる部分です。

自分の意見に対して他者の意見を取り入れることで、話に深みを持たせます。また、問題点に対する解決策を提示していきます。

そのため、本を読むことで生じるデメリットについて考えていきます。

先ほどまでは本に対する肯定的な意見を書いてきたので、思いつきにくいですがそんな時は本を読みすぎるなどやや極端な風に考えると反対意見が思いつきやすいです。

そのため、先ほどの話から続けると

本を読みすぎることで、「情報量が多く自分の考えがまとまらない。」「童話を読んだ後に現実との差に対して不満を感じるようになる。」

しかし、一番の問題点は本を読む時間がないことでしょうか?

ここでは、自分の意見に対する反対意見を述べていきます。

例えば、

一方で、本を読むよりもインターネットで調べたほうがより多くの情報が短時間で手に入る。

また、

一方で、本を読むよりもアニメや映画で見たほうが躍動感があっておもしろい。

といったように、自分の意見に対する反対の意見を提示することで文章に深みを持たせていきます。

結)まとめ、最後のダメ押し。

最後は結論になります。今まで書いた意見をまとめて、「私が出した意見はこちらです」とダメ押しする部分になります。

例えば、

本を読むことで、読解力を身に着けることができると思います。多くの情報から自分に必要な情報を取捨選択し、取り入れていく力は今の情報過多な現代社会において重要なスキルになると思います。

また、

本を読むことで、想像力が身につくと思います。実際に、初めて挑戦することには想像力が不可欠です。いつ、だれに、どのタイミングで、スケジュールを進行していくべきか想像力は現代社会においてとても重要なスキルになると思います。

そのため、

私は本を読むことで人生を豊かにすることができると思います。

私の読書が好きで本屋で働いていた経験が生かせると思います。

といったように、最後にダメ押し意見を伝えていきます。

最後に

どうだったでしょうか?

自分の意見を相手に伝えること、その意見に至った経験、反対意見を取り入れること、最後に全てをまとめて自分の意見にする。

最初は難しいかもしれませんが、一度身につくとどんなテーマに対しても応用が効きます。

少しでも、小論文を書くことに対する苦手克服に役立てることができれば幸いです。

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