
こんにちわ、ゆたかです。
今日は、夢をかなえるゾウ4を読んでいくよ。

人気の自己啓発本の続編ね。今度はどんなお話なのかな。

今回の主人公は余命3ヶ月と宣告されてから、多くの葛藤を乗り越えて生き方を模索する成長ストーリーだよ。

誰もが避けて通れない「死」がテーマなのね。今回はどんな学びがあるのかな?

それでは、さっそく本編を見ていくよ!
第1章.死を意識して、生き方が変わる
余命3ヶ月と宣告された会社員は、病弱な妻・志織と天真爛漫な娘・晴香と慎ましくも幸せな日々を送っていました。彼の唯一の願いは、この平穏な日常が続くことでした。しかし、その夢が潰えた今、彼の望みは「自分の死後も、家族が不自由なく暮らせるようにすること」へと変わります。そんな彼の前に現れたのが神様・ガネーシャ。願いを叶える手助けをすると言いながら、最初に与えた課題は「健康に良いことを始める」でした。余命わずかな彼は激怒します。「今さら健康に気をつけて何になる!」と。すると、ガネーシャは「健康に気を遣う習慣は、長生きのためだけじゃない。自分を管理し、目標に向かって行動できる力を養うもの」だと伝えます。その言葉を受け、彼は自己管理を通して、これまで目を背けていた現実の死後に必要な手続きや準備に向き合う覚悟を持つようになります。それこそが家族を守る力になるのだと気づいたのでした。

僕も余命3ヶ月と聞くと「健康のことなんて気にしても仕方がない」と思ってしまいそうだよ。

でも健康管理する事は、自分を管理することに繋がるのね。

自分を管理できないと冷静な判断もできないしね。

本当に家族を守るためには、何が必要か?健康管理をすることで見えてきたものだったのね。

そうだね。次に残り限られた時間で何ができるか。実際に行動していく姿を見ていくよ。
第2章.今を生きることは、今日から始まる
ガネーシャが次に出した課題は、「お金の制約がなかったら、どんな仕事をしたいか考えてみること」でした。最初は夢のように思えましたが、彼は気づきました。「やる」と決めた瞬間に、“今できること”が目の前に現れてくるのだと。そして彼は、今の自分にもできることとして、自らの体験や想いをブログに綴ることを始めました。さらに死神は「人間が死に際に後悔する十のこと」を彼に見せ、死ぬまでにやりたいことリストを書くようにしました。書くことによって頭の中が整理され、行動に移しやすくなるのです。彼は実際にリストを作り、次々と実行していく中で、アリとキリギリスの生き方に思いを巡らせます。将来に備えて今を耐えるアリと、今を楽しむキリギリス。どちらか一方に偏るのではなく、“自分が本当に望む生き方を選ぶ”ことの大切さに気づいたのです。高級寿司店で味わう贅沢も、家で家族と囲む手作り寿司も、どちらも彼の人生に必要な「今の幸せ」でした。すべてはガネーシャの課題を通して、自分の心に正直に生きる力を取り戻していく過程だったのです。

自分の心に向き合うことは、大切だけど忙しいとついつい忘れてしまうよね。

やらないといけない事で、頭がいっぱいになって疲れてしまうのよね。

そんな中で本編では、思い切って会社を休んだり、人と違う行動をとってみることも紹介されているよ。

人と違うことをするのは勇気がいるけど、自分を大切にすることは、心と向き合う上で必要よね。

本書では、人が迷う時は自分の本心と周囲の期待がほとんどだって言っていたよ。周囲の期待に応えてきたからこそ、少し本心に耳を傾けるときもあってもいいのかもね。

そうすることで、自分にとっての幸せを再認識するきっかけになるね。

次は、少し難しい課題だよ。大切な人とすれ違ったまま終わりたくない。そんな主人公の葛藤を見ていくよ。
第3章.心の宿題。大切なことは終わりに気づく
10年の時を経て、彼は父に会いに行きました。かつて恋人・志織との結婚を父に強く反対され、それ以来、親子の関係は途絶えていました。余命3ヶ月の宣告を受けた彼は、人生の終わりが近づく中で、長年のわだかまりを解消したいと考えたのです。しかし、再会した父は「金をもらいに来たのか」と突き放し、彼の思いを受け取ろうとはしませんでした。怒りと失望の中、その日は何も伝えられぬまま家を後にしました。数日後、結婚記念日が訪れました。志織とのささやかな時間を過ごしていると、突然ガネーシャが現れ、なんと彼の両親を家に招いたのです。驚きと戸惑いの中、静かに食事が始まりました。重い空気の中、彼は子どもの頃の記憶を思い出します。毎日熱心に勉強を見てくれた父、夏の日に用水路でザリガニを捕まえてくれたこと。けれど、志織の病気を理由に結婚を頑なに反対されたことも胸に残っていました。会話の中で、父自身の過去が語られます。幼少期、勉強で悪い成績を取ると祖父から殴られた父は、「自分は暴力を振るわない」と誓い、彼に厳しくも真剣に向き合っていたのです。その不器用な愛情に初めて気づいた彼の心には、少しずつ変化が生まれていきました。過去を知り、相手の立場に立って考えることで、理解と和解への扉は開かれていくのです。

10年間連絡を取ってない相手と向き合うのは、とても勇気がいるよね。

死を意識することで、わだかまりを解消する決心がついたのね。

最初は何も伝えられずに終わるんだけど、主人公は何か清々しい気持ちで帰るのが印象的だったな。

何かわだかまりを感じる相手がいるなら、自分のためだけに会いに行くくらいの気持ちでいいのかもね。

それを行動できた自分を褒めてあげたいね。

最後には、父の生い立ちを知ることで相手を理解することができたんだね。

父親となると年代が変わるから、当時の価値観や幼少期の育てられ方がだいぶ異なるよね。

お互いの価値観に寄り添うことが向き合うことに繋がるのね。

そうだね。ただ寄り添いすぎると自分の本心を傷つける事もあるから適切な距離感は必要だね。

葛藤を乗り越えた次は、どんな課題に挑戦するの?

それでは次の課題を見ていこう。
第4章.幸せの意味を教えてくれた人
ガネーシャが出した次の課題は、「自分の体に感謝すること」でした。心臓は生まれてから一度も休まずに血を送り、肺は意識せずとも呼吸を続けてくれています。そんな身体を労わらずに酷使するのは、まるでブラック企業のようだというのです。また、「身近な人に感謝を伝えること」も課題の一つでした。ガネーシャは、「働く」の語源が「傍を楽にする」であり、支えてくれる人への感謝の気持ちが、やがて社会の苦労を減らすサービスにつながると語ります。彼が最も感謝を伝えたい相手は、妻の志織さんでした。彼は手紙に思いを込めて綴ります。「どれだけ会社で辛いことがあっても、君の笑顔で救われました。晴香を産んでくれてありがとう。二人と過ごす時間が、何よりも幸せでした」そう言って、最後に涙ながらに伝えます。「これまで本当にありがとう。君がそばにいてくれたから、僕は最高に幸せな人生でした」。その瞬間、志織さんは静かに崩れ落ち、彼は慌てて救急車を呼びました。そこで知らされた衝撃の事実とは余命3ヶ月だったのが彼ではなく、志織だったということです。彼女はガネーシャにこう願っていたのです。「私がいなくなっても、この家族が幸せに生きていけますように」と。

自分の体や身近な人に感謝するということは、考えるけど、なかなか行動に移せないんだよね。

身近だといつでも言えると思ってしまうものね。でも感じた時に言葉にすることは大切なことよね。

実は志織さんが余命宣告を受けていたなんて驚いたな!今までのことは、彼を成長させるためのものだったんだね。

志織さんも残される家族のために、考えていたのね。自分のことで精一杯のはずなのに。最後まで言わなかったんだね。

ここからは最後の章に突入するよ。「夢とは何か」深く考えさせられたよ。
第5章.夢を手放す勇気、今を生きる強さ
ガネーシャは言いました。「今の苦しみの多くは“夢”が生み出している」と。現代の生活は、過去の人々が願った夢の実現でありながら、人は「まだ手にしていない未来」に囚われ、「今」を苦しんで生きています。夢に向かって努力することと、夢に縛られず生きること。その両方を知ったとき、人は本当の自由を得るのです。志織の死を受け入れられず、彼は奇跡を求め続けました。しかし、良くなる兆しはなく、やがて最後の課題に進みます。「かなえてきた夢を思い出すこと」。晴香の成長、志織との日々――かつて願った夢の連続だったと気づきます。そして、「他人に完璧を求めていた自分」を省み、「感情と距離を置くこと」を学びます。最後に、「すべてのものがつながっている」と知ること。死も生も、苦しみも喜びも、すべてが一つにつながる世界の一部であり、それを経験するために人は存在しているのだと。彼はようやく、「今」を愛しむことの意味を知るのです。

最後は夢についていろいろ考えさせられたね。

確かに夢を追うことで、苦しくなる部分もあるよね。

今回はどうしても志織の死を受け入れられない主人公が夢にすがることでお互いが苦しい思いをしたよね。

自分にも他人にも完璧を求め過ぎない事が、感情と向き合うコツなのかもね。

そう考えると、昔から人は今を一生懸命生きるために死を意識してきたんだね。

どれも人が勝手に考えたんだものね。

でも、そのおかげで今を生きる僕たちは常に夢を追ってより良い暮らしを実現するために頑張れているんだね。

今回は特に学びが多かったみたいだけど、実際に読んでみてどうだった?
学びと成長
『夢をかなえるゾウ4』は、死を目前にした主人公が神様・ガネーシャの課題を通して、自分と向き合い、家族や人生の意味を見つめ直す物語です。本書から得た最大の学びは、「今をどう生きるか」が人生を豊かにするということでした。死を意識することで、初めて人は本当に大切なものに気づくのかもしれません。主人公が、健康への取り組みや夢の整理、家族との関係修復、感謝の気持ちの表現を通じて変わっていく姿には、自分自身の生き方を見直すきっかけを与えてくれました。特に印象的だったのは、「夢に縛られるのではなく、すでにかなえた夢に気づく」という教えです。日々の何気ない幸せや、そばにいる人の存在は、当たり前ではないのだと改めて感じました。また、志織さんの真実が明かされた場面では、愛する人のために生きるとはどういうことか、深く考えさせられました。この本を通して、理想を追いかけることと、現実を大切にすることの両立の大切さを学びました。自分の弱さや未熟さを認め、それでも一歩ずつ前に進む姿勢こそが、本当の成長なのだと思います。
コメント