
こんにちわ、ゆたかです。
今日はお米の未来について話していくよ。

今回は本の紹介じゃないみたいだけど、急にどうしたの?

最近お米の値段が上がって、備蓄米も放出されるようになったよね。

それでもすぐに店頭から無くなって、一家族様一点限りと書かれているから驚きよね。

なんでお米の値段はこんな事になったんだろう?

今後はどうなっていくのかな?

そう思っていた時に、農林水産省の小泉大臣がお米の事について語ってくれていたんだ。すごい学びのある内容だったから、まとめてみたよ。
第1章.なぜ、お米の価格は高騰?
お米の価格が高騰する背景には、複数の要因が複雑に絡み合っている。まず、国は過剰生産による備蓄コストを抑えるため、農家に対して米の生産を抑制するよう働きかけてきました。その結果、生産量が需要に対して十分とは言えず、供給が不安定になることがあります。さらに、JA(農協)が事実上お米の流通・販売を独占しているため、自由な価格競争が起こりにくく、市場原理による価格の調整が機能しにくい構造になっています。また、近年は異常気象の影響で収穫量が減少するケースも増えており、安定した供給体制が揺らいでいるのも原因の一つです。こうした供給不安が高まると、消費者は将来の不足に備えて米を買いだめしようとする傾向が強まり、一時的な需要の急増がさらなる価格高騰を招きます。これらの要因が重なることで、お米の価格は大きく上昇していると考えます。

備蓄コストを抑えるために国が米の生産量を制限していたのね。備蓄コストって一体どのくらいかかるの?

多い時で数兆円規模になるみたいだよ。貯めておくのもリスクが大きいんだね。
そして、本来はJAが一括して管理することで米の値段を安定させることが目的だったんだけど、独占する事で価格競争がなくなったんだよね。

誰でも利益は多い方がいいものね。

そこで、小泉大臣は備蓄米を放出して本来の適正と思われる価格帯を国民に示したんだ。

店の備蓄米はすぐに売れるものね。そうなると買っておかないとお米を食べれなくなるんじゃないかって不安になるわ。

その考えが米価格の高騰に拍車をかけてしまっているよね。

どうしたら米の価格は下がるのかな?

そこで、今後の日本はどうなるのか?需要と供給のバランスについて見ていくよ。
第2章.今後、日本の米はどうなる?
日本の米農業は大きな課題に直面しています。まず、米農家の高齢化が進み、若者の担い手不足が深刻化しています。また、日本全体の人口が減少し、特に少子化の影響で将来的な米の消費者数も減ることが予想され、これが米の需要減少に拍車をかけています。加えて、生活様式の変化に伴い、購買力の向上とともにパンや麺などの米以外の主食が好まれるようになり、国内での米消費が長期的に減少しています。さらに、国産米の生産コストが高騰したことで、消費者は価格の安い外国産米を選ぶ傾向が強まり、米の輸入量が増加しています。こうした状況は国産米の市場競争力を弱める結果となっています。今後、日本の米農業を持続させるためには、若手農業者の育成や農業の効率化、消費拡大に向けた取り組みなど、多面的な対策が必要とされていることが分かります。

日本のお米事情ってこんなに大変なのね。

そうなんだよ。僕が記事を書こうと思ったのもこれが理由だよ。

少子高齢化が進むと米の生産者は減って、担い手もいなくなるんだね。

小泉大臣の話では生産量は昨年より今年は増えているし、米の消費量は右肩下がりみたいだからまだあるはずなんだけどね。

米の高騰で不安が高まって、消費者や農家が個人的に備蓄する量が増えているのかもしれないね。

最近では外国産のお米が市場に出回るようになって、ますます日本人の国産米離れが加速することが懸念されているよ。

日本のお米が高すぎて関税をかけても外国産のお米が安いのね。

これらの問題を抱える米問題。農林水産省はどう考えているんだろうね。ここから日本のお米の未来について考えていくよ。
第3章.日本の米産業は何をすべきか。
日本の米産業は、将来的な成長と安定供給のために抜本的な改革が求められています。まず、海外輸出を視野に入れた農地の開拓を進め、そこでは法人が中心となり、AIやドローンなどの先端技術を導入することで、生産性と効率の向上を図るべきと考えています。これにより、米づくりをIT産業にも匹敵する魅力的な職業として若者に訴求し、担い手不足の解消にもつながる政策です。一方、現在の米販売はJA(農協)が事実上独占しており、価格や流通における競争が生まれにくい構造となっています。この独占を見直し、販路の多様化を進めることで価格競争を促し、品質やブランド力の強化につなげるべきだとしています。さらに、米を海外輸出用として計画的に生産する一方で、国内で米不足が発生した場合には、その輸出予定分を国内に回すことで、食料自給力の向上も期待されます。このように、生産・流通・消費の各段階で柔軟かつ戦略的な取り組みを進めることで、日本の米産業は持続可能で競争力のある構造へと変革できると信じています。

海外輸出用の大型農地開拓にはコストもかかるけど、軌道に乗れば食料自給力の強みになるね。

本来輸出しているものだから米不足を補えるのね。

海外輸出用と聞くと、現状で米不足なのに送っている場合じゃない。と思われるかもしれないけど、決してそうじゃないんだよね。

情報を正しく認識して、現状を理解する力が大切ね。

SNSでは消費者を煽るような投稿もたまに見かけるから、自分たちで情報を精査して考えることが大切になるんだ。

まさに、読解力と文章力を鍛えた方がいい点はここにあるのね。

これからは、農業をIT産業にも負けないくらい成長性と収益性を見込めるかがポイントになってくるね。

若い人たちに農業の魅力を伝えることも大切ね。
コメント